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◎賀茂の三番叟 [県指定文化財・国記録選択]
来歴は資料が無く不詳である。出演するのは氏子の小学生二年から六年生までの男子七人で、禊ぎ等の行事は無い。構成は翁・千歳・三番叟・小鼓(三人)太鼓(一人)で、謡・笛・介添役の四人は大人の担当である。面は少年用で古色蒼然たるものである。稽古は祭前の半月位をこれに当て、師匠と言われる「芸能伝承者」の手ほどきを受ける。祭には架設舞台にて演じられる。三番叟は儀式的要素の濃い舞で、正月や歌舞伎の幕開けに舞われる。先づ翁が天下泰平を祈って舞うのに對して三番叟は五穀豊穣を祝い舞うのである。特に三番叟は神聖な役とされ、その舞は面を着けないで舞う「揉ノ段」。千歳(面箱)を相手に言祝ぎの「問答ノ段」・黒式尉の面を付けて舞う「鈴ノ段」で舞い納める。
◎賀茂の花踊 [県指定文化財・国記録選択]
花踊は歌われる歌その踊などからして明らかに古歌舞伎踊の流れを汲むもので最も盛んな頃の古歌舞伎踊の振を少女向さにやさしく仕組みかえたところに特色がある。囃子は太鼓とツケと歌で、三味線はその口拍子が歌の中にまぎれてはいるが用いていない。踊の名も別にないが、特物によって、「花と翁」・「手籠」・「手拭踊」・「手踊」・「奴踊」の五段に分けられており、正面一列に並び前後に行き来して踊り、最後に輪にまわり、この時祝福の終詞がうたわれる。なお、稽古は三番叟と同様で、稽古所は拝殿・社務所にて行われる。花踊の溝或は、氏子の小学生女子八名で、囃方は大人で、唄い手・太鼓・ツケを担当する。衣装は昔より自分の晴着で踊って来たが、晴着の競争を避けて、白衣緋袴の着用となった。来歴は資料が無く全く不明であるが全国的にも数少ない踊の一つとされている。
賀茂の八朔祭 〜三番叟と花踊り〜
毎年八月一、二日に行われる八朔祭では「三番叟と花踊」が奉納されます。
この神事に出演する少年少女は、当日、加茂区集会所に集まり衣装を整え、区長の先導により行列を組んで神社に向かいます。
神社では、神官、氏子総代、来賓等が少年少女の到着を待ち、全員が揃ったところで祭典が執り行われます。
祭典終了後、奉仕の少年少女は、清められた舞台に昇り、三番叟の舞より奉納されます。