モドル ホーム

芦ノ尻の道祖神'06

正月の七日、芦之尻では家々から、松かざりの注連縄を運び道祖神の石碑に飾り付ける。目、鼻、口、まゆげ、口ひげ、あごひげ、冠を形づくり、威厳をもたせたい願いをこめた神面とする。御神酒樽、三つ重ねの酒杯、肴(鯛)もつくりお供えする。人々は集落に悪霊がはいりこまないようにと心をこめて造り、無病息災を、また豊作を祈る。十五歳になった若者が道祖神に一升供えて若い衆の仲間いりをするのもこのときである。供えたおみきがくばられて直会がおこなわれる。一年間の守護役をつとめた神面は、夜のどんど焼きの火とともに自然にかえる。石造り道祖神の密集する地帯の中で、東北や新潟に分布の多い藁製道祖神を思わせる存在は注目べき奇祭といえる。まつりの起源は、石碑の建立された明治のはじめからと伝えられている。平成十年(一九九八)に開催された長野オリンピックの開会式に登場し、世界中から注目を集めた。

2004/01/10 | 2006/04/01

麻績(おみ)ICから、旧大岡村の「芦ノ尻道祖神」に向かう途中に見られる棚田は「原田沖の棚田」である。
芦ノ尻道祖神の方が注目されて、棚田を撮影している人はあまり見かけない。
案内板が設置されていない棚田は捜すのにとにかく苦労する。
麻績ICから旧大岡村に入った時に数ヶ所棚田が確認でき、最初は麻績村に近い方かなと思ったが、道祖神に近い方の棚田が「原田沖」の棚田だった。
「原田沖の棚田」は棚田の中にある木が目印になっている。

奉納日:毎年1月7日 13:30-15:00 道祖神祭り(神面装飾祭) 18:00-どんど焼き
伝承地:長野県長野市大岡丙芦ノ尻 道祖神 / 旧大岡村